織物業 ― 素材から衣類の最終コーティングまで
織物産業では、素材と最終的な衣類の両方で熱処理を施して、各エンドユーザーが求める特殊な製品品質を付与しています。原料となるロール状の生地には、染色とその定着や難燃性コーティングなどの処理が必要になります。こうしたプロセスは、ステンターやテンターと呼ばれるオーブンに、コーティングした布を連続的に通すことで行います。オーブンの中でコーティング剤/生地に熱的な処理を施し、硬化させます。同様のプロセスは、カーペットの製造でも行われています。最終的な衣類に、さらなるコーティング工程が必要になる場合も珍しくはありません。
- 概要
- 注目のソリューション
- 関連情報
アプリケーションに必要なのは
織布への熱処理は、原材料のロール状でも最終的な衣類の状態でも、高精度な制御によって表面に塗布した化学薬品/コーティングに対し適切な硬化条件(温度と時間)を確実に経過させる必要があります。オーブンを通じてその内部温度と、素材である織布の全幅や衣類製品の特定の箇所で表面温度を測定しなければなりません。この測定によって、製品の完全な温度プロファイルを取得し、硬化スケジュールの達成を確認してコーティングや布の特性を保証します。
お客様のメリットは
- 織布と衣類のすべての箇所で適切なコーティング硬化が行われていることを確認して、品質を保証するとともに、廃棄品の発生を排除
- たとえば綿など特に繊細な素材で、布の損傷につながる高温部を特定
- 架橋反応中にもシワにならず、ホルムアルデヒトの発生も抑制
- 織布の寸法を管理(テンター)し、さらに発色を整えて製品の均一性を実現



