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赤外放射の発見

火・氷、熱い・冷たいといった自然の両極性は、いつの時代も人々の関心を集め、創造力をかきたててきました。そうした温度の状態を高精度に測定して比較するため、時代ごとに、様々な方法や装置が使われました。たとえば、セラミクスの製造が始まった当時には溶融材料を使いました。その変形によって、ある一定以上の温度に到達したこと示すものです。一方、あるパン焼き職人は、オーブンの中ですぐに茶色に変色する紙片を使いました。どちらの方法も、不可逆的なのが短所であり、冷却の過程は決定できません。さらに、その精度は使う人の経験に大きく依存します。17世紀の前半に最初の膨張温度計が発明されて初めて、温度の測定ができるようになりました。この膨張温度計(目盛はありませんでした)が発展するかたちで、様々に提案された目盛が温度計に付けられました。1724~1742年にかけて、ダニエル・ガブリエル・ファーレンハイトとアンデルス・セルシウスは、現在最も一般的だと思われる温度スケールを定義しました。 

赤外線放射は、19世紀初頭に物理学者ウィリアム・ハーシェルが発見し温度測定に新たな可能性が広がりました
赤外線放射は、19世紀初頭に物理学者ウィリアム・ハーシェルが発見し温度測定に新たな可能性が広がりました。

接触を必要としない、つまり測定対象や測定機器そのものに影響を与えずに測定できるという可能性です。初期の赤外線温度測定装置は重く操作も複雑で扱いにくいものでしたが、これに比べて現在の測定装置のイメージは全く変わりました。

最新の赤外線温度計は、小型で人間工学にかない、操作も簡単です。他の機械に組み込むことさえ可能です。汎用な手持ちの機器から既存のプロセスシステムに統合できる特殊なセンサまで、製品の種類は広範におよびます。またほとんどの赤外線温度センサは、様々なアクセサリや測定データの収集・分析用のソフトウェアが合わせて提供されています。当社の 赤外線センサの選定をご覧ください。また、ご質問は当社のアプリケーション・エンジニアまでお問い合わせください。 

詳しい情報については、次の記事もご覧ください。