ファーネストラッカー 回転温度プロファイリングシステム

大半の用途では、環境条件や炉内のプロセスパラメータ(温度、時間、雰囲気等)に応じて熱バリアを選択します。

回転式蒸発熱バリアシリーズの最大作動温度は 1000°C に制限されています。テストログまたは内部パイプの末端への固定に適しています。典型的な用途:

アルミログ均質炉

• 円筒式回転熱バリアは切断されたアルミログの末端に安全に取り付けることができます。これによってファーネストラッカーシステムは炉内を移動することができます。最大10個の熱電対がログの表面にある空洞内を回転します。個々の熱電対の先端は表面温度とコア温度を測定するために割り出された測定点に配置されます。
• データロガーは熱バリア内にあり、この領域は微孔性断熱層と水タンクによって保護されていることから、径に対して最適な時間をフルに確保することが可能になります。システム全体は密封構造となっており、断熱材が保護されていることから、断熱材の交換なしに完全加熱およびクエンチ/冷却サイクルを監視することができます。

鋼管の焼きなまし

• オイル・ガス工業において典型的なシームレス鋼管は、適切な材料特性を確保できるように熱処理される必要があります。この温度プロファイルを得るためには、回転式蒸気熱バリアがパイプ内に設置され、パイプが移動ビーム炉内を通過する際に一緒に回転することが必要です。
• データロガーは熱バリアで保護されており、熱電対はパイプ全長に沿って適切な測定点に配置されています。これによって、データロガーでは10箇所から温度分布測定情報を収集することができます。弊社の Insight™ ソフトウェアへ伝送されたデータは、実行可能な分析へと変換されます。これによって新しい製品セットアップ時間の設定をスピードアップし、プロセスのトラブルシューティングを向上させることができます。