レディミールでは、炉のセットアップと調理仕様を正しく定義することで、生産プロセス全体の能率が上がります。特に食品部門においては、消費者の自宅での加熱時間を決定するためにも、温度モニタリングでの精度と精密性が重要です。調理にどんな変動があっても、包装に記載する調理方法に反する結果を生む可能性があります。そうすれば結果として調理し過ぎ、または半生などになって、その食品を買った消費者があらゆる影響を受けることになってしまいます。
処理能力を最適化し、製品セットアップを定義
Datapaq® Food Tracker® 熱プロファイリングシステムはあらゆるプロセスで行われている手動での温度モニタリングを一気に引き受け、調理サイクル全体を通じてリアルタイムデータをお届けします。最適な調理に対するベンチマークが設定されると、例えばトレーを長く冷却しすぎなど、不要な停滞を招く生産プロセス分野を識別化し、処理能力を最大化することが可能となります。生産サイクルでこのように効率を上げていくと、細菌の発生も予防しながら同時に、湿り気や食感を保ちやすくなります。最大の利益は、貴社の工場が処理能力のレベルアップを達成できることです。新しいレシピの製品を売り出したり季節限定タイプの製品をケータリングするなどの特殊な場合に大変便利です。
検証プロセスの最適化
HACCP認証では、調理プロセスの検証に統計的エビデンスが必要です。食肉、魚、卵、その他生の原材料が十分加熱調理されたことを保証できることが、あらゆる食材が含まれているレディミールの安全性を確実にする唯一の方法です。
Datapaqを使えば、検証チェックする高価なコンサルティングサービスは不要となり、評価分析のための独自のレポートを生成するだけでよくなります。生産サイクルを通じて一貫性が保てるよう、オペレータとQAチームが調理または冷凍プロセスのどの時点でも、滅菌のための致死率の読み込みを行います。有毒微生物がしっかり殺菌され、処理量が減ることがないことを確保するため、レディミール加工のどの段階でも、独自の評価をすることが可能です。Datapaqテクノロジーは、人為的エラーと不精確さに脆弱なことが多く、えてして時間のかかるプロセスを簡易化してくれます。
いつでも高品質と安定した結果が得られます
レディミールの重要なセールスポイントはほとんどのことが「調理済み」であるということです。それだけに、レディミールは見た目も、匂いも味も、出来上がった製品とできるだけ同じであることが必要です。中身がそれとよくわかり、部分的調理済の状態であっても、消費者にとって魅力的な外観を保っていることが大切です。それを達成するには、常に予測可能な結果が得られる体系的アプローチが必要です。
レディミール生産プロセスは主に、高さの低い搬送炉で行われます。静止型の炉による方法が取られる場合もありますが、ここでは調理サイクルを通るどの部分についても綿密な全体像が必要です。Datapaq® Food Tracker® 熱プロファイリングシステムはインテリジェント仕様の熱電対を使い、網に置かれたユニットのサンプルで、製品のコア温度がモニタリングできます。これによりオペレータは、最適な調理時間がいつ達成されたか、そして生産サイクルの次の段階に移動することを、精確に見取ることができるのです。