ボトル及び容器
ガラス容器の焼きなましは、成形プロセスのすぐ後に、予熱した炉に入れて行います。この焼きなまし炉でガラス容器をさらに過熱し、その後、速度を注意深く制御して冷却します。成形後の焼きなましによって表面に化粧処理を施すことも、場合によっては、さらなる熱硬化が必要になりますが、装飾めっきを施すこともできます。
- 概要
- 注目のソリューション
アプリケーションに必要なのは
焼きなまし工程の主たる目的は、成形したガラス容器の残留応力を除去することです。適切な温度と冷却曲線を実現することが、最終製品に所定の強度を与えるうえで非常に重要です。その焼きなまし炉の温度目標値は、ガラスの厚さや容器のサイズに応じて変わります。また、装飾コーティングの適切な硬化を確認するにも、硬化炉を通じた温度プロファイルによって、そのコーティングが必要な硬化プロセス(時間と温度)を経ているかを検証する必要があります。
一方、底面の厚い大きなガラス容器の場合、搬送コンベアと接することで、その容器の冷却が不均一に進んで割れることがあります。こうした問題の発生を防ぐには、びん詰機にいたるまで、そのコンベアをガス炎によって加熱する必要があります。この際には、コンベアの温度を測定することが、破損の防止を図るうえで決定的に重要となります。
お客様のメリットは
- 詳細なプロファイル・データによって、製品が変更になっても素早くプロセスをセットアップでき、焼きなましやコーティング硬化処理のダウンタイム短縮に
- コンベア全体の温度の均一性を測定・制御することで、すべての製品を適切に焼きなます
- 焼きなましやコーティング処理の不具合対応を迅速かつ簡単に
- 温度プロファイル・データを用いて、焼きなまし炉の処理速度を成形プロセスの速度に合わせて調整
- ボトル生産ラインの不良品や破損を削減
- コンベア速度の調整によってプロセスを高速化
赤外線温度ソリューション