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音響イメージングの歴史

2022年09月08日
分間の読み取り 
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Music and History

ケミカルメーカーのリーディングカンパニーである顧客が、パイプやバルブからのガス漏洩による従業員の安全性懸念という問題に直面していました。それでこのメーカーは酸素、窒素、一酸化炭素といった産業用ガスの漏洩を検出するソリューションを探していたのです。この企業が当時採用していたプロセスには石鹸水による手動の試験が含まれていましたが、これは時間がかかるほか、場所によっては従業員が個人用防護具(PPE)を着用しなければなりませんでした。

この工場である重大な安全性に関する事態を体験してから、この企業はより安全でもっと自動化されたモニタリングシステムを探すことになりました。あらゆる工場で2か月の試験運転をしてから、この企業は特定のエリアと常時ガス漏れ監視が必要な機器を監視するために、SV600 Acoustic Imagerを3台購入しました。

SV600により検査/メンテナンスチームの安全性は向上し、アクセスが難しいエリアにかかっていた検査時間を短縮することができました。これにより漏洩の位置を可視化し、動画や写真を記録して検査を文書化したり報告書を用意したりすることが可能となりました。この企業はまた、SV600を通じ以前のガス漏れ検出を分析して無駄を削減しコストも節約することができるようになり、恩恵を受けることができました。

私たちが提供したのは、キャリーケース、ワイヤレスのPoE対応の無線LANルーター、バッテリーそしてホルダーを含むSV600のアクセサリソリューションです。SV600ソリューションのアクセサリによりお客様は、いくつものエリアに散在する複数の資産を継続的にモニタリングすることが可能です。

SV600の成功により、常時資産設備の監視が必要な化学プラントにおけるアプリケーション向け、またはその他、従業員の安全性が一番に求められる、ガス漏れ検知が重要な要件の設備に向けて、グローバルな販売のチャンスが一気に広がりました。あらゆる産業分野の企業が、安全性を向上しプロセスを最適化する同様のソリューションから恩恵を得ることができるはずです。

写真:Sigmund--Unsplash

自然

自然界では、我々が存在するよりもずっと前から音響イメージングが活用されています。コウモリやイルカは、音波を使って自らの位置や進む方向を感知しています。つまり「見ている」のです。この特殊な力を持たない人間は、その代りに自らの技術を開発し、自然界で起こっていることを模倣しています。
Nature

医学

紀元前5世紀、ヒポクラテスは患者の胸部の音を聞くこと(聴診)を実現しました。しかし、それがフランス人医師であったルネ・テオフィル・ヤサント・ラエンネックによって論文の中で書き留められるまでには2200年もの年月を要しました。(ヒポクラテスもこれに関しては何か言及を望むでしょうが)聴診器を発明したラエンネックは、胸部医学の父として知られています。
Medicine

ソノグラム、超音波、イメージング・・・!

せん断波イメージングが発見された30年ほど前までは、音響イメージングと超音波イメージングは同義語としてみなされていました。波イメージングでは、聴診器(および超音波)では検知できないほどの深さの音情報を入手することができます。医療イメージング技術では、医療分野で使用されている2種類の音波を「見る」ことが主流となっています。
Waves

その次には何が現れるのでしょう?

お分かりのとおり、音響イメージングはずっと昔から活用されている技術です。かつては自然界にしか存在しなかったものが、人間の手でノイズや音を可視化できる技術へと適合され、音の検知、緩和、治療に利用されるようになったのです。では、今後はこの音響イメージング技術がどのように活用されていくのでしょうか?
New Frontiers