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Temperature Profiling in Industrial Coatings
Temperature Monitoring in Primary Metals Processing

金属容器の製造―3ピース缶のコーティング、ウィケット式炉、ストライプ塗工

たとえば食品など消費者製品の容器として使われる3ピース缶の製造があります。そのプロセスの一環として、缶に物理的な保護と見栄え品質を実現するためにコーティングを施す必要があります。また、缶の内側には、内容物と缶の間にバリアを設けるためにラッカーコーティングして、食品の安全性を確保するとともに、容器としてのダメージを防いでいます。一方、缶の外面には製品の名前やブランドを明確にするため装飾用コーティングと仕上げが施されます。いずれのコーティング処理でも、大きなブリキ板の熱硬化を管理する必要があり、特別に設計されたウィケット式炉で行います。また缶の組立工程では、側面の溶接ラインに施したラッカーの硬化を別のサイドシーム/サイドストライプ炉で行います。

  • 概要
  • 注目のソリューション
  • 関連情報
アプリケーションに必要なのは 

この3ピース缶の熱硬化プロセスを管理して、製品の安全性と機能性を実現するためには、ウィケット炉の温度プロファイルが必要になります。このプロファイルによって、ブリキ板全体が適切な“温度で一定時間”経て、ラッカーや装飾用インク、保護コートが硬化されており、非常に特殊なサプライヤ仕様に従っていることを実証します。サイドシームの硬化プロセスでは、その缶の溶接ラインから内容物の食品に異物が混入するのを確実に防ぐため、高速なサイドストライプ炉に対する温度プロファイルデータが必要になります。厳格なFDA(米国食品医薬品局)などの食品管理法に従ったプロセスの検証が、消費者の食に関する安全性を確保するには欠かせません。

お客様のメリットは 
  • 内側のラッカーコーティングにおいて、過剰・過少硬化を防ぎ、食品への異物混入リスクを排除して消費者の安全性を確保
  • 金属容器としての強度や外面の塗装インクの色を損なう可能性のある過加熱のリスクを解消
  • 板金表面の不均一な加熱につながる温度のアンバランス(高温点と低温点)を特定して修正
  • FDA規制の準拠や生じ得る補償請求への備えとして、完全にトレーサブルで検証済みの評価レポートを作成
温度プロファイリング・システム
  • MonoPaq2耐熱ケースTB0072のサイズは、高速に動くサイドシーム/サイドストライプ炉を効率よく(缶内部で安全に)通過させるのに最適
  • DQ1804は、4チャンネルのデータロガーとして、0.05sという高速サンプリングが可能で、高速なサイドストライプ炉を通す場合でも高い分解能を発揮
  • 缶のサイドシームに熱電対アタッチメントを直接取り付け、高精度で高速な温度応答を実現
温度プロファイリング・システム
  • WicketPaqはウィケットに確実に収まり、ウィケット式炉に載せて、安全かつ効率よく通すことが可能
  • 最大10点の測定によって、プロセスを通じ、全ウィケット表面の温度を高精度に検証
  • Insight ソフトウェア独自の等高線プロット機能によって、板金表面温度のサーモグラフ表示を作成して、高温点と低温点を視覚的に確認しながら素早く不具合を発見

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